webデザイナーのポートフォリオ作成のコツ
webデザイナーの転職においてポートフォリオは重要なアイテムです。
自分の手掛けてきたwebデザインやwebサイトが、どういうものなのかを知ってもらう必要があるからです。どのような業界においても、前職での実績は採用における大きな判断基準になります。営業であれば契約の本数を伝えれば良いですし、開発職であれば具体的な商品名などを上げると良いでしょう。
そうすることで会社側は実績を直感的に把握することが可能です。しかしwebデザイナーの場合は、そう簡単には伝えられません。
そのため実績が分かるポートフォリオを制作することがポイントになります。 ただし、単純に作りさえすれば良いというものではありません。転職を考えている会社の担当者に、良いインパクトを与えるものでなければなりません。大量に載せると多くをこなしてきたことを伝えられる反面、自分の特色がぼやけてしまうデメリットがあります。
一人の転職希望者に対して、じっくり見る時間を割けないのが会社側の実情です。そのため自信のあるコンテンツに絞って掲載するのが基本的なコツです。自分の特色がはっきり分かるものを数点選んで、配置する順番やレイアウトを考えてみましょう。
ポートフォリオサイト作成で注意すべき事
ポートフォリオを用意する際に多くの人が選ぶのは専用のサイトを作ることです。アドレスを伝えるだけで簡単に見てもらえるメリットがあります。
webデザインとの親和性が高いので、サイトの構成などにおいて自分の特色を出しやすいこともメリットの一つです。逆に特色を出せるからこそ、気を付けるべき点もあります。サイトのサービスの選び方は特に慎重に行う必要のあるポイントです。
作成につかうパーツやテンプレートなどは、サービスを提供している業者によって異なります。作成するサイト自体も一つのコンテンツなので、自分のセンスに合ったところを選ぶことが肝心です。掲載するコンテンツとの相性の良さを意識してください。
さらに、インターネットという媒体であるがゆえに、注意しなければならない点も少なくありません。たとえば、セキュリティに対して強い意識を持つことが重要です。
インターネット上にアップしたコンテンツは、基本的には不特定対数の人がアクセスできます。そのため、無断でコピーされたり悪用されたりする可能性が生じてしまいます。
パスワードの機能を設けて閲覧できる人を制限したり、検索エンジンでヒットしない仕様にしたりする工夫が必要です。
Webデザイナーの転職に紙ポートフォリオが必要な理由
転職活動の成否が決まる大きなタイミングは面接です。
つまり、優れたポートフォリオを見てもらいながら面接が進むと採用される可能性は大きく高まります。
そのため見てもらいやすくする準備をしておくことを忘れてはいけません。サイトを用意しておけば十分と考える人もいますが、紙のバージョンも用意しておくことが非常に大切です。なぜなら面接会場でインターネットに接続できるとは限らないからです。
インターネットの環境が整っている場合でも、トラブルでアクセスできないケースもあるでしょう。また一人ひとりに割り当てる時間が少ない場合、アクセスに時間がかかると十分に見てもらえません。
そのような事態においても、紙に印刷しておけばスムーズに見てもらえます。 インターネットが使える環境であることが明らかでも、紙のバージョンを用意しておくことには意味があります。たとえば面接官が年配者で、パソコンの操作に不慣れなケースもあります。
複数のコンテンツを並べて比較したい場合に、ディスプレイ上では見にくいケースなども考えられます。
紙であれば自由にめくったり並べたりできるので、一目瞭然ですし比較するのも容易です。面接官への配慮をアピールする意味でも準備しておきましょう。
ポートフォリオ作成で注意すべき著作権と守秘義務
自分がデザインしたコンテンツだからといって、ポートフォリオとして全てを使って良いわけではありません。
そのまま掲載してしまうと、守秘義務や著作権を侵害してしまう恐れがあるので気を付けましょう。
利益を得ることが目的ではなく、転職のアピールにしか使わないので大丈夫と考える人もいます。しかしそのような使い方であっても、そのコンテンツが持つ守秘義務や著作権はなくならないです。
転職に成功したとしても、それが原因で後でトラブルが起こってしまうケースもあります。そのため作成する前に、法律の観点から問題がないことをしっかり確認しておくことが重要です。 契約を行った時点から、機密についての守秘義務が発生します。
契約書にも明記されているのが一般的ですし、口頭で確認されることも多いので分かりやすいでしょう。一方で著作権については、専門家の間でも見解が分かれるケースが珍しくありません。
ただし基本的には自分が作ったものであっても、個人ではなく所属団体が保有することになります。サイトに掲載するコンテンツを選ぶときは、当時所属していた会社に著作権があることを認識しておきましょう。
そのうえで使用して問題のない範囲を見極めることが求められます。