実務経験を持つwebデザイナーの場合、キャリアアップやスキルアップ、そして年収アップを図る目的で、転職する時にはそれまでの実勢を活かすことが可能です。
一方で、webデザイナーとしての実務経験を持たない未経験者は転職が出来るのか、疑問に感じる人も多いことでしょう。
未経験でもwebデザイナーに転職する事は可能か
クリエイターの中でもwebデザイナーは専門性の高い職種でもあり、専門学校やスクールなどでwebデザインやグラフィックデザインなどを学んでおくことが、基礎力を持つ証にも繋がりますし、こうした仕事に就くために有利な経歴としてアピールが出来ます。
ウェブの知識やデザインの技術を持たない初心者、多少の知識やデザイン力を持つ初心者では、後者の方が有利になりますが、会社の中には人をしっかりと育てるなどの姿勢を持つ企業もあるので、必ずしも初心者だからと言って転職が出来ないわけではありません。
新卒採用などの場合は、企業は数年間給料を支払いながら人を育てることをするわけですから、最初から即戦力を求めているものではなければ転職のチャンスも出て来ます。
但し、社会人経験が3年前後などのように、ある程度の社会での経験、会社と言う組織の中での経験を必要とするケースもあります。
webデザイナーになる為に必要な事
クリエーターの転職活動に必要不可欠なのがポートフォリオです。
ポートフォリオは主にクリエーターが実績をアピールするための作品集などの意味で使われるケースが多いものです。
しかし、クリエイティブ業界以外の金融用語、教育用語などでも使われることがある言葉です。
具体的な意味としては複数の書類を一つにまとめて持ち運べるケースなどの意味を持つもの、語源はイタリア語のポルタフォリオです。
金融や投資用語の場合には、現金や預金、株式などの投資家が保有している金融商品の一覧やその組み合わせの内容などで使われます。
教育用語の中では教育における個人評価ツールを指し、クリエイティブ業界では、自分の転職希望職種における実績、力量を評価して貰うために作成する資料を意味するなど、業種や業界に応じて意味が異なるわけです。
尚、webデザインのスキルや資格などを持つことがベストではありますが、webデザイナーに関する資格には様々な種類がありますし、スキルと言っても未経験者の場合には前職でデザインの仕事をしていた場合は別としても、全く異なる異業種で働いていた場合にはデザイン自体のスキルはゼロです。
しかし、未経験者の転職を可能にしている募集枠は、ゼロからスタート出来るチャンスがあるのです。
web業界で働いた事がない未経験者の強みとは
実務経験がある人は即戦力候補として採用が行われることになりますが、webデザインはセンスが重要な仕事でもあり、いくら実務経験があると言っても、その経験が自社の仕事で活かせるか否かは別の話です。
センスはあるけれども、自社が求めるデザイナーとはアンマッチである、面接の時に持って来たポートフォリオは自社のwebデザインには合わないなどの判定が下される可能性もあるわけです。
その点、実務経験がまったくない初心者の場合は、これから自社が求める人材に育てられるチャンスがあるわけです。
経験がある人は、その経験値に応じてスタートラインが先になるわけですが、初心者の場合はスタートラインがゼロの状態、人材を育てて将来戦力として働いて貰いたい、未経験者を募集する場合には企業には人材が育つまでの間の苦労を覚悟しています。
また、資格取得制度を持つ会社などの場合は、仕事をしながらwebデザインの勉強が出来る上、資格を取らせて貰えるメリットもあります。 web業界で働いたことがない初心者でも、未経験者応募可能になっている募集は、応募のチャンスです。また、未経験者はその業界のやり方に染まっていない強みもあります。
これは経験を持つ人との大きな違いの一つであると同時に強みになるのです。
独学でもwebデザイナーになる事はできる?
クリエイティブ業界への転職を考える時、専門学校でデザイナーとしての勉強を行ってwebデザイナーになる人は多いと言えましょう。
専門学校であれば基礎から学ぶことが出来ますし、面接の時にデザインの勉強をして来た、ポートフォリオを製作してアピールすることも可能です。
しかし、専門学校に通うだけでなくデザインの勉強は独学でも出来ますし、今までやって来たことをポートフォリオにまとめあげ、面接時にアピールすることも出来ます。
また、専門学校に通っている場合でもスキルを身に付けるためには独学が必要になることも多いのです。ちなみに、webデザイナーになるためには、ウェブページをデザインするためのソフトウェア、ウェブパーツやアイコン、ロゴマークの作成を行えるソフトウェア、そしてホームページを作成するためのソフトウェアを用意しておく必要があります。
ホームページを作成するソフトウェアはテキストエディタを使ってコーディングを行うことも出来ますが、専用のソフトウェアとテキストエディタでコーディングの両者が可能になっていると有利です。ソフトウェアを用意して独学で学び、基礎を身に付ける、期間としては半年から1年間は行うと良いでしょう。